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アンカー

【著作者】今野敏
【出版社】集英社
【カテゴリ】
ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
文学・評論
個人的評価
| 【総合】 | ★★★☆☆ |
| 【ストーリー】 | ★★★★☆ |
| 【感動】 | ★★☆☆☆ |
| 【エクサイティング】 | ★★★☆☆ |
| 【リアリティ】 | ★★☆☆☆ |
| 【啓発要素】 | ★★★☆☆ |
ストーリー
ニュースイレブン
深夜に放送される報道番組
政治、経済、事件、事故などの情報を報じている
鳩村昭夫はニュースイレブンのデスクを務めていた
彼には気になることが二つあった
1つ目は、最近下がっているニュースイレブンの視聴率
テコ入れとして局長命令でサブデスクに添えられた栃本
以前は関西ローカルニュースの担当者だった男だ
栃本は数字の為に番組を変えようとしていた
報道にはモラルが必要、下品なスキャンダルや人を笑いものにするネタは認めない
マスコミには、娯楽だけではなく、教育や警鐘といった役割がる
そう考える鳩村は栃本を受け入れる訳にはいかなった
2つ目は、布施
スクープを取ってくる敏腕ともいえる記者だが勤務態度は褒められたものではない
そんな彼が何やら興味を持った事件がある
10年前の殺人事件
典型的な行きずりの犯行で、未解決のままの事件
今更この事件を取り上げても進展はない
特定の事件の被害者だけには肩入れする訳にはいかないと鳩村はこの事件を報じないことに決めた
しかし布施はいつもの通り自分の感覚で行動にうつる
未解決事件を取り扱う特命捜査対策室の黒田と谷口に接触を図るのであった
感想
今野敏さんのミステリー小説です
10年前におきた殺人事件
行きずりの犯行で、犯人に目星も付けられなかった未解決事件
何人かの思い、行動が重なり、日の目を浴びなかった事実が浮かびあがる様子にワクワクします
報道と警察の視点から描かれているこの作品
それぞれの組織の問題点に一石を投じる内容になっています
ミステリーとしてだけでなく、世の中に問題を問いかける小説です
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