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歌われなかった海賊へ

歌われなかった海賊へ
個人的評価
| 【総合】 | ★★★★☆ |
| 【ストーリー】 | ★★★★☆ |
| 【感動】 | ★★★☆☆ |
| 【エクサイティング】 | ★★★☆☆ |
| 【リアリティ】 | ★★★☆☆ |
| 【啓発要素】 | ★★★★★ |
ストーリー
クリスティアン・ホルンガッハーは総合学校の大学教師
彼は毎年、あるレポート課題を生徒に課していた
「この詩と戦争」
5枚必要なこのレポートに、1枚だけ提出した生徒がいた
ムスタファ・デミレ
彼はもともと熱心な生徒だったが、最近では学業への姿勢は変わり、ついには傷害事件に関わり警察にもお世話になっていた
その1枚のレポートには傷害事件となった理由と、レポート追加提出とさせてほしい旨が記載されていた
クリスティアン・ホルンガッハーはこのレポートから思いがけない情報に出会うことになる
1944年、ヒトラーによるナチ体制下のドイツ
その体制下で悪に対抗しようとした少年少女の物語に
感想
逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」に続く2作品目の小説です
舞台は、ヒトラーによるナチ体制下のドイツ
ナチ体制崩壊の直前
ドイツ国内が目を逸らしていた事実
それに目を逸らそうとしなかった少年少女の姿が描かれています
ナチ体制の悲劇はヒトラーが悪かっただけだろうか
時代と政権に流された翻弄された市民
みんなが少しずつ強さをもっていれば、と感じてしまう作品
前作と同じく、感じるもの、出た答えは読んだ人によって異なるとは思いますが、戦争心理について考えさせられる作品です
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