同志少女よ、敵を撃て

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同志少女よ、敵を撃て


【著作者】逢坂冬馬
【出版社】早川書房
【カテゴリ】 文学・評論 本屋大賞 芥川賞・直木賞

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同志少女よ、敵を撃て


個人的評価


【総合】★★★★★
【ストーリー】★★★★☆
【感動】★★☆☆☆
【エクサイティング】★★★☆☆
【リアリティ】★★★★☆
【啓発要素】★★★★☆


ストーリー


四十人の小さな農村イワノフスカヤ村
村人が助け合って暮らしていた

十八歳の少女セラフィマ
母エカチェリーナと共に狩りを生業に暮している

作物へ食害被害防止、食料としての肉や毛皮
村には欠かせない仕事であった

セラフィマは村一の狩りの名手
この狩りは来年からは母一人で実施しなくてはいけない
セラフィマはモスクワの大学に進学するのだ

しかし、ある日突然その日常、そして未来は変わる
ドイツ軍の突然の侵攻により、村人、母の命が奪われる

遅れて着いた赤軍によってドイツ軍兵士は一掃されセラフィマは命だけは助かる

赤軍部隊の女性兵士イリーナはセラフィマに問う
「戦いたいか、死にたいか」


感想



ソ連の第二次世界大戦が部隊の作品
狙撃兵訓練学校に入り狙撃を学び、スナイパーとして戦う少女セラフィマが描かれています

ソビエト連邦のスターリング社会主義体制下
実際に女性兵士も少なくなく、戦火を上げていたこと
東プロイセン攻勢といったソ連とドイツの激しい戦い
歴史が背景としてしっかり描かれており、リアリティのある戦争を感じられます

セラフィマの人生を通して戦争について考えさせられます
戦争に費やせざる得なかった人生の時間
もしあの時違う未来が選べたなら

感じるもの、出た答えは読んだ人によって異なるとは思いますが、戦争、命、女性の権利などいろいろ考えさせられる作品です

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