沖で待つ

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沖で待つ


【著作者】絲山秋子
【出版社】文藝春秋
【カテゴリ】 文学・評論 文芸作品

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個人的評価


【総合】★★★☆☆
【ストーリー】★★★★☆
【感動】★★★☆☆
【エクサイティング】★★☆☆☆
【リアリティ】★★★☆☆
【啓発要素】★★★☆☆


ストーリー


勤労感謝の日

鳥飼恭子は今無職であった
勤労感謝の日に無職者には単なる名無しの一日だと、愚痴を思いながらいた

そこへ近所に住む、母とも仲のいい長谷川さんが声を掛ける
「結婚するつもりないの?」

三十六歳で無職となった自分
且つて交通事故にあった時に救って貰った命の恩人でもある長谷川さんからの提案
お見合いすることにする

沖で待つ

及川と牧原は会社の同期
新入社員として入社した後、同じく福岡営業所勤務になった
牧原太は体形が大きくなり、太っちゃんと呼ばれるようになっていた

2人は恋愛関係にはならなかったが、仲良く過ごしていた
太っちゃんはその後会社の先輩と結婚し家庭を築く

それぞれの日々を過ごしていた時、太っちゃんがある提案を持ちかける
「協約を結ぼうぜ」

それはどちらかが死んだ時に果たす約束


感想


絲山秋子さんの芥川賞を受賞した作品
「勤労感謝の日」は三十六歳独身の女性の心情、「沖で待つ」は心を許せる相手が描かれています

「沖で待つ」に描かれる私と太っちゃんの関係が羨ましく感じました
単なる友情でもない、恋愛でもない2人の関係
どちらかが死んだ時に実行する約束の意味
ストーリーとして非常に楽しい作品です

展開に合わせてスピードが変わっていくような文章で一気に読み切りたくなる小説です

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